産業用蓄電池導入で自社再エネ率を向上
ヤマトグループの2050年温室効果ガス自社排出実質ゼロの実現に向けた取り組み

ご導入いただいたお客様
ヤマト運輸株式会社 高津千年営業所様
物流拠点の電力課題を解決する産業用蓄電池の導入
ヤマト運輸株式会社 グリーンイノベーション開発部のご担当者様に、産業用蓄電システムLUVIS®導入の背景や経緯についてお話を伺いました。
ご導入いただいたきっかけ
ヤマトグループは、BCP・脱炭素など2050年温室効果ガス自社排出実質ゼロの実現に向けて、電気自動車(EV)や太陽光発電設備の導入など各取り組みを進めています。定置型の産業用蓄電池導入は再エネ率の向上とBCP対策としてはもちろん、複数台のEVを運用する物流施設では、電力コストの増加も課題であったため、それらを解決するために導入を検討していました。
産業用蓄電システムの選定/導入の決め手
中規模で定置型の産業用蓄電システムの中で比較的リーズナブルで、災害時に防災拠点として運用しながら、お客様からお預かりしている冷蔵・冷凍のお届け物の品質を確保できる最適な容量であったため、CONNEXX SYSTEMSの産業用蓄電システムLUVIS®の導入を決めました。

グループ全体で2050年温室効果ガス自社排出実質ゼロへ
物流拠点に最適化した独自のエネルギーマネジメントシステムの導入
ヤマト運輸が独自に構築したEMSは、営業所内の電力使用量、太陽光発電設備での発電量、蓄電池の充放電量をリアルタイムで可視化・自動で調整し、効率的なエネルギーマネジメントを行います。さらに、最大使用電力を制御することで、電力コストを低減します。
(引用:ヤマト運輸株式会社ホームページ ニュースリリース )
2024年12月に環境省より「気候変動アクション環境大臣表彰」を、続いて2025年3月には日本経済新聞社主催「2024年度NIKKEI脱炭素アワード」にて大賞を受賞するなど、その取り組みは高く評価されています。
補助金の活用
川崎市の脱炭素先行地域交付金を活用
営業所がある川崎市高津区は地域の皆さんや他の企業と一緒に、「脱炭素アクションみぞのくち」というプロジェクトを進めており、当社もその一員として参加しています。今回、営業所に太陽光発電設備と蓄電池を導入したのも、こうした地域の取り組みに貢献するものです。また、川崎市は国から「脱炭素先行地域」に選定されており、これらの設備導入には、本地域における国の交付金を活用させていただきました。環境に配慮した事業運営を通じて、地域にも、未来にもやさしい物流を目指しています。
(参考:川崎市「脱炭素アクションみぞのくち」 )
導入設備について
導入設備 | |
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蓄電システム | 産業用蓄電システムLUVIS®(ACリンク対応モデル)×1台 |
蓄電池容量 | 61.4kWh |
接続している機器 | |
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太陽光発電モジュール | DC 45.5kW |
太陽光パワコン | AC 40kW |
外部EMS | 発電制御(負荷追従制御)、EV充電制御なども行っています。 |
導入EV台数 | 25台 |
設置後のご感想
産業用蓄電システムLUVIS®の導入により、自社の再生可能エネルギー利用率が向上し、太陽光などの電気をこれまで以上にムダなく活かせるようになりました。さらに、EVの充電制御も含めたエネルギーマネジメントによって、電力使用のピークを抑えることが出来ています。環境への配慮はもちろん、コスト面でも効果を実感できる取り組みになっています。

運用イメージ(物流拠点におけるエネルギー自立型モデル) |
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太陽光で発電する電力を蓄電池に蓄えて、電力コスト抑制のピークカットやBCP対策・業務の継続を実現 |
非常時は系統停電中でも蓄電池から重要設備へ給電が可能 |

脱炭素化推進に向けた再生可能エネルギーの活用には蓄電池の導入がポイント
CONNEXX SYSTEMSは、産業用蓄電システムでRE100・脱炭素経営を支援。再エネの自家消費最適化とBCP強化を同時に実現。
再生可能エネルギーの効率的な利用 | 産業用蓄電池は、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの余剰電力を蓄えて、必要なときに使用することができます。これにより、再生可能エネルギーの利用率が向上し、企業のCO2排出削減や環境保護に貢献します。 |
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カーボンニュートラルやSDGsへの貢献 | 再生可能エネルギーを産業用蓄電池と組み合わせて利用することで、企業のCO2を削減し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献します。これにより、環境に配慮した企業イメージを強化することができます。 |
エネルギーコストの削減 | 蓄電池を利用することで、電力の料金が安い時間帯に蓄電し、ピーク時や高コストの時間帯に使用する「ピークシフト」や「ピークカット」が可能になります。これにより、電力コストを削減することができ、企業の経済的負担が軽減されます。 |
非常用電源としての活用 | 災害や停電時に、産業用蓄電池はバックアップ電源として機能し、工場やオフィスビルなどの重要な機器を稼働させ続けることができます。これにより、事業の継続性(BCP: Business Continuity Plan)を確保できます。 |
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CONNEXX SYSTEMSは蓄電池を中心とした最適なエネルギーソリューションをご提供します
蓄電池メーカーの強みを生かした総合的な設計提案で、お客様の課題解決に貢献します。各パートナー(EPC・EMS・アグリゲーション・シミュレーション・補助金代行等)とのリレーションシップを最大活用して多様なニーズに対応、全体設計を支援するコンサルティングが可能です。お問い合わせ、お見積もりなど、蓄電池を活用したエネルギー貯蔵ソリューションならCONNEXX SYSTEMSへお気軽にご相談ください。