2つのモデルで再エネと蓄電池を効率的に連携産業用蓄電システムLUVIS® – DCリンク対応モデルとACリンク対応モデル

DCリンク対応蓄電池とは? ACリンクとの違いと選び方

2つのモデルで再エネと蓄電池を効率的に連携(産業用蓄電システムLUVIS® – DCリンク対応モデルとACリンク対応モデル)

再エネを最大限に活かす。LUVIS®はDCリンク対応モデルとACリンク対応モデルの2タイプ

産業用蓄電システムLUVIS®は、再生可能エネルギーと蓄電池を効率的に連携させる産業用蓄電システムです。ACリンクとDCリンクの2つの接続方式を用意しており、どちらの方式も、柔軟で高効率な運用を実現し、事業のエネルギー管理をサポートします。DCリンクとACリンクの特徴と利点を比較し、それぞれの最適な運用シーンをご紹介します。

型番

LB0610GS-DC
(DCリンク対応モデル)

LB0610GS-AC
(ACリンク対応モデル)

高効率なDCリンク方式 – 太陽光発電と直流接続

太陽光発電と蓄電池を直流(DC)側で接続する方式

太陽光発電からの電力をPCSを介さずに直接蓄電池へ充電。

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▹ 構成イメージ(DCリンク方式)

[太陽光発電]→(DC)→[蓄電システム]→(PCSでAC変換)→[負荷・系統]

⬜ DCリンク方式のメリット

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電力変換効率が高い

PCSでのAC変換が1回のみのため、変換ロスが少ない。

コスト削減

DCリンクにより、PCSの容量を削減できるため機器費用が抑えられる。

自家消費率アップ

昼間の余剰電力を効率的に蓄電し、夜間に放電することで自家消費率が向上。

※産業用蓄電システムLUVIS®のDCリンク対応モデル(LB0610GS-DC)は40kW分のDC/DCコンバータを搭載し、太陽光パワーコンディショナーが不要です。

柔軟な拡張性を持つACリンク方式 – 系統連系と双方向運用

太陽光発電と蓄電池を交流(AC)側で接続する方式

太陽光発電はPCSでACに変換後、系統と蓄電池へ接続。

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▹ 構成イメージ(DCリンク方式)

[太陽光発電]→(PCSでAC変換)→[系統]↔[蓄電システム]→(負荷)

⬜ ACリンク方式のメリット

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既存設備への追加が容易

交流(AC)側で接続するため、既存の系統連系型設備に追加設置が容易。

設計の柔軟性が高い

系統側と接続するため、設備構成が柔軟で規模拡張や後付けが容易。

柔軟な電力管理

系統と双方向で電力をやり取りできるため、柔軟な電力管理が可能。

DCリンクとACリンクの選定は目的に応じて

比較から見える留意点

⬜ 表:DCリンク方式とACリンク方式の比較表

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項目

DCリンク

ACリンク

接続方法

直流(DC)でPVと蓄電池を接続
交流(AC)で系統と接続

変換回数

1回(PCSでDC→AC変換時のみ)
2回(PV:DC→AC、蓄電:DC→AC)

変換ロス

少ない(高効率95〜98%)
多い(約90〜93%)

電力変換効率とコスト

DCリンクは「効率性」が優位
ACリンクは「拡張性」が優位

主な用途

DCリンクは自家消費向き
ACリンクはVPPや需給調整市場に対応

既存設備への適合性

新規設計向け
既存系統への追加導入が容易

DCリンクとACリンクの最適な選択ポイント

抑えるべきポイントとは〈導入シーンに応じて最適な選択を〉

LUVIS® - DCリンクとACリンクの最適な選択ポイント

⬜ DCリンク方式(直流接続)

主に新規設計のシステムで導入されるケースが多く、高効率・コスト削減が目的の場合に適しています。

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DCリンク方式が有利なケース

新設の再エネ自家消費システム
高効率で電力ロスを抑えたい場合
設置コストを削減したい場合

⬜ ACリンク方式(交流接続)

既存設備との親和性が高く拡張性が高いため、後付けやVPPへの参加を想定する場合に有利です。

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ACリンク方式が有利なケース

既存の系統連系型PV設備がある場合
VPPや需給調整市場への参加を考慮している場合
蓄電池容量を段階的に増設する可能性がある場合

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DCリンク方式は高効率・コスト削減に最適

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ACリンク方式は柔軟な拡張性と系統連携に有利

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まとめ

それぞれの方式には特徴と利点があるため、導入目的や既存設備の状況に応じて最適な方式を選択することが重要です。産業用蓄電システムLUVIS®はDCリンクとACリンクの両モデルをラインアップすることで多様化するエネルギーの課題に、より柔軟に、運用ニーズに応じた最適なエネルギーソリューションを実現します。導入や詳細については、下記よりお気軽にお問い合わせください。

よくあるご質問(Q&A)

Q1. DCリンク対応の蓄電池とは何ですか?

DCリンク対応の蓄電池とは、太陽光発電設備など直流(DC)電源と直接つながることができる蓄電システムです。パワーコンディショナ(PCS)を介さずに直流のまま電力を蓄えることができるため、変換ロスを抑えた高効率な自家消費が実現できます。特にエネルギーロスの最小化や設備の簡素化を重視する現場に適しています。

Q2. DCリンク型蓄電池とACリンク型の違いは?

DCリンク型は太陽光発電との直結が可能で、エネルギーの変換回数を減らせるため効率が高くなります。一方、ACリンク型は既存の商用電源(交流)と接続しやすく、後付けしやすいという特徴があります。CONNEXX SYSTEMSの「LUVIS®」シリーズでは、DCリンクモデル/ACリンクモデルの両方をラインアップしており、現場のニーズに応じた最適な選定が可能です。

Q3. DCリンク型の蓄電池にはどんなメリットがありますか?

以下のような多くのメリットがあります
  • ・高効率運用:太陽光→蓄電→負荷への電力供給を直流でつなぐため、変換ロスが最小限になります。
  • ・設備コストの削減:中間にPCSを挟まずに済む構成も可能で、部材や設計のコスト削減に寄与します。
  • ・自家消費最適化:発電した電力をそのまま自社で使い切る「自家消費型太陽光発電」との相性が良好です。

Q4. DCリンク蓄電池はどのような現場に向いていますか?

  • ・太陽光発電を導入済み、または新規設置予定の事業所
  • ・使用電力が日中に偏っているオフィス・工場・福祉施設
  • ・エネルギーの高効率化を進めたいカーボンニュートラル志向の企業
  • ・BCP(事業継続計画)対策として停電時にも稼働を継続したい事業者

参考:LUVIS® - 系統連系運転時の接続図

DCリンク対応モデルとACリンク対応モデルの例

特定負荷分電盤には、停電時にも動かしたい機器を最大出力27kVAまで接続できます。一般負荷分電盤にはその他の機器を接続します。

⬜ DCリンクモデルの例

太陽光発電(PV)は、DCリンクモデルの場合は、本システム内部のDC/DCコンバーターを介して内部PCSに接続します。

LUVIS® - 系統連系運転時の接続図(DCリンクモデルの例)

⬜ ACリンクモデルの例

太陽光発電(PV)は、ACリンクモデルの場合は、PV PCSを介して、一般負荷分電盤または特定負荷分電盤に接続します。

LUVIS® - 系統連系運転時の接続図(ACリンクモデルの例)

LUVIS®はDCリンク対応モデルとACリンク対応モデルの2タイプ

導入コストと出力・容量のベストバランスを追求した産業用蓄電システムLUVIS®

蓄電容量61.4kWh、定格出力30kW、三相3線式。リーズナブルなシステム設計で導入コストを抑えつつ、太陽光発電との連携で自家消費による電気料金の削減と災害時の停電対策を実現する、効率的な出力・蓄電容量とのベストバランスを追求した産業用蓄電システムです。太陽光などの再生可能エネルギーを有効活用しながら、エネルギーコストの最適化・BCP強化を実現。LUVIS®は、用途や設備環境に応じて選べる「DCリンク対応モデル」と「ACリンク対応モデル」をラインアップ。導入目的や既設設備に合わせた柔軟な選択が可能です。

産業用蓄電システムLUVIS®

蓄電池を中心とした最適なエネルギーソリューションをご提供します

蓄電池メーカーならではの総合提案力で、最適なエネルギーソリューションを実現

CONNEXX SYSTEMSは蓄電池を中心とした最適なエネルギーソリューションをご提供します

CONNEXX SYSTEMSは蓄電池メーカーの強みを生かした総合的な設計提案で、お客様の課題解決に貢献します。各パートナー(EPC・EMS・アグリゲーション・シミュレーション・補助金代行等)とのリレーションシップを最大活用して多様なニーズに対応、全体設計を支援するコンサルティングが可能です。ぜひご相談ください。