産業用蓄電システムBLP®塩害対策モデル〈Energy Storage System〉

塩害地域にそのまま置ける産業用蓄電システム

産業用蓄電システム〈BLP®〉塩害対策モデル(LB0700HN-S)

産業用蓄電システム〈BLP<sup>®</sup>〉塩害対策モデル

重塩害地域対応の産業用蓄電池

産業用蓄電池の設置シーンが大幅に広がります

耐塩害仕様でない蓄電池の場合はコンテナなどの専用筐体に収納(エンクロージャー)する必要があるため、サイズや設置場所、コストの問題が生じます。沿岸部や臨海地区など、重塩害・塩害地域のために蓄電池の保証が受けられないなど、従来の蓄電池は海水や潮風の影響を受ける地域や場所では設置ができませんでしたが、これまで諦めていた場所に塩害対策モデルであれば設置が可能になり、産業用蓄電池の設置シーンが大幅に広がります。

特徴

【安心の耐塩害性能】塩害対策を施した産業用蓄電池

塩害とは、塩分を含む風や雨などが、電気機器の表面や内部の精密機器に付着、侵入することで、腐食や錆が発生することです。沿岸部の屋外設置では塩害での劣化が想定されます。海浜・臨海地区など、沿岸部に近い場所で使用する製品を設置する場合は海からの塩分による影響を考慮した仕様が求められます。

CONNEXX SYSTEMSの塩害対応の産業用蓄電システム〈BLP®〉(LB0700HN-S)なら、沿岸部や臨海地区など、重塩害・塩害エリアにも安心して設置可能です。

メンテナンス性に優れた設計

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▼サビに強いステンレス筐体

▼安心の防塵・防水性能(保護等級 IP66/塩害保護 C5-M)

▼盤クーラーを用いた密閉構造を採用、フィルター交換等の必要なし

機能について

当社では下表のように塩害レベルを「重塩害」「塩害」「標準」と区分しています。

塩害/重塩害地域区分表

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潮風 海岸からの距離 備考
500m 1km 2km
内海 当たらない 塩害 標準 淡路島等、内海に囲まれた島を含む
当たる 重塩害 塩害 標準
外海 当たらない 重塩害 塩害 標準  
当たる 重塩害 塩害 標準
沖縄
離島
当たらない 重塩害 塩害 沖縄、および外海に囲まれた島
当たる 重塩害 重塩害
  • ●塩害対策モデルは塩害地域+重塩害地域に設置可能です。
  • ●塩害/重塩害地域区分表の斜線箇所と海岸から飛散した海水が直接かかる地域へは設置不可です。

塩害地域の距離

海浜・臨海地区など、沿岸部に近い場所で使用する製品を設置する場合は海からの塩分による影響を考慮した仕様が求められます。一般的に、直接波しぶきがあたる場所を「岩礁隣接地域」、海岸から200m~500m以内を「重塩害地域」、海岸から2km以内を「塩害地域」と区別されます。(※地域によって異なる場合があります。)

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◯岩礁隣接地域

すべての地域で、波しぶきを直接受ける場所

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◯重塩害地域

海岸から200~500m範囲内の地域

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◯塩害地域

海岸から2㎞範囲内の地域

安心の耐塩害性能

塩害地域は、沿岸部や湿度の高い地域であり、塩分が機器に付着しやすく、腐食や劣化が早まるリスクが高まりますが、CONNEXX SYSTEMSの産業用蓄電システム〈BLP®〉塩害対策モデルは、専用の耐塩害設計を施し、湿気や砂塵の影響も考慮して、防塵・防水性能も強化しています(保護等級:IP66/塩害保護:C5-M)。塩害による設備の劣化を防ぐ信頼性の高い設計で、厳しい環境条件下でも安定して動作します。

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▼塩水噴霧試験(ISO9227)

C5クラス/区分:M

720時間実施(期待耐用年数7〜15年)

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▼IP試験(防塵・防水試験)(IEC60529)

IP66合格

導入メリット

企業にとって脱炭素経営が必須に

脱炭素・レジリエンス強化に産業用蓄電池の導入

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①電気代が節約できる

産業用蓄電池は太陽光発電などの再エネ機器との連携で、省エネ効果が飛躍的に高まります。料金が安い時間帯(主に深夜)に蓄電池へ充電。料金が高い時間帯は、充電した蓄電池から電気を使用すれば、電気代を節約できます。

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②環境負荷の低減

蓄電池は燃料がなくても稼働が可能で、脱炭素に繋がります。環境保全の貢献に留まらず、SDGsの取り組みとして「脱炭素化」「環境問題の改善」などのESG対応、環境に配慮する企業活動は企業の強み・価値の向上につながります。

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③災害時の停電対策

停電して電気の供給が止まっても、蓄電池に蓄えておいた電気があれば、電気を使い続けることができるので、BCP(事業継続計画)対策として緊急時に備えることができます。蓄電池と太陽光発電の連携で、長引く停電に対応が可能です。

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電気代が節約できる 環境負荷の低減 災害時の停電対策
電気代が節約できる 環境負荷の低減 災害時の停電対策

災害リスクの低減

工場や医療施設、通信設備など、停電が発生すると重大な影響が出るインフラは、重塩害地域においても確実に稼働し続ける必要があります。しかし塩害地域は、台風や津波の影響を受けやすい場所に多いため、こうした自然災害による停電リスクが高まります。塩害対策された蓄電システムであれば、災害時にも動作し、非常時のバックアップ電源として機能するため、災害時の予期せぬ停電の備えとして、事業や産業活動の継続を確保する上で有効です。

脱炭素化社会の実現に向けた再生可能エネルギーの活用には蓄電池の導入がポイント

蓄電容量73.7kWh、出力30kW、三相3線式 202Vの産業用蓄電システム〈BLP®〉塩害対策モデル。業務用空調機器や冷蔵庫、エレベーター、工作機器、大型モーター、給排水ポンプ等、様々な産業用電気設備のバックアップが可能であり、工場や倉庫、商業施設、医療・福祉施設、避難所、集合住宅等の停電対策、BCP用途等に広く適用可能です。通常系統連系時においては、ピークカット/シフト、デマンド制御等によるエネルギー・マネジメントにより、再生可能エネルギーの有効活用や省エネ、SDGs経営の推進に資する機能を網羅しています。

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こんなお悩みの方に
BCP対策を検討している 災害時のバックアップ電源を検討している
電力契約の基本料金を下げたい 太陽光発電で余った電力を貯めたい
ピーク時の電力消費を抑えたい 三相の動力を使用している

持続可能なエネルギーソリューション

産業用蓄電池は、コスト削減、事業の安定性向上、再生可能エネルギーの効率利用、そしてカーボンニュートラル達成に有効な手段です。特にエネルギーコストが高騰している現在、産業用蓄電池の導入は多くの産業にとって戦略的な投資となり得ます。持続可能なエネルギーソリューションを導入することで、長期的な競争力を高めるための重要な要素となります。

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エネルギーコストの削減

蓄電池を利用することで、電力の料金が安い時間帯に蓄電し、ピーク時や高コストの時間帯に使用する「ピークシフト」や「ピークカット」が可能になります。これにより、電力コストを削減することができ、企業の経済的負担が軽減されます。

再生可能エネルギーの効率的な利用

産業用蓄電池は、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの余剰電力を蓄えて、必要なときに使用することができます。これにより、再生可能エネルギーの利用率が向上し、企業のCO2排出削減や環境保護に貢献します。

非常用電源としての活用

災害や停電時に、産業用蓄電池はバックアップ電源として機能し、工場やオフィスビルなどの重要な機器を稼働させ続けることができます。これにより、事業の継続性(BCP:Business Continuity Plan)を確保できます。

カーボンニュートラルやSDGsへの貢献

再生可能エネルギーを産業用蓄電池と組み合わせて利用することで、企業のCO2を削減し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献します。これにより、環境に配慮した企業イメージを強化することができます。

起重機船 × BLP® 塩害対策モデル

船舶業界で高まる蓄電システム需要

海上・沿岸の重塩害環境でも安心して設置できる産業用蓄電システム〈BLP® 塩害対策モデル(LB0700HN-S)〉を起重機船に採用。既設発電機と連携して夜間や停泊時の居住区電力を蓄電池から供給することで、燃料費削減・静音・省エネ・労務環境の改善を同時に実現します。IP66/C5-Mの塩害保護により、塩分・湿気・振動といった過酷環境でも安定運用が可能です。

漁港・漁場地域での産業用蓄電池の活用

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市場機会

脱炭素規制と燃料高騰が追い風となり、船舶用蓄電池の需要が急速に拡大。中小造船所でも導入検討が活発化しており、 環境対応とコスト削減の両立手段として蓄電システムの提案価値が高まっています。

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導入背景

従来は船内発電機で居住区へ給電していたため振動・騒音・排ガスの課題が常時発生。燃料価格高騰と脱炭素化の流れを受け、 発電機稼働の最適化と環境改善が急務でした。発電機(3相200V)とBLP®は接続が容易で短工期で導入でき、 海上環境(塩害・湿度・振動)に耐える堅牢設計が採用の決め手になりました。

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運用イメージ

既設発電機の余剰電力をBLP®に充電し、夜間・休憩時に放電。居住区への電力を蓄電池でまかなうことで、 騒音・振動・排ガスを抑え、静音・省エネ運転を実現します。既存船への後付けにも対応。

導入効果

燃料費削減 夜間の発電機連続運転を抑制し、燃料費を削減。
静音・快適性 振動・騒音・排ガスの低減で居住環境を改善。
労務環境の向上 睡眠の質向上など健康面に好影響。
耐塩害・長寿命 IP66/C5-M準拠の筐体設計で過酷環境下でも安定稼働。

起重機船への納品実績(抜粋)

主な用途:夜間電力(静音・省エネ運転を重視)

設置場所 新築/既築 納品施設
長崎県 新築造船 起重機船
熊本県 既築 起重機船
鹿児島県 既築 起重機船
鹿児島県 既築 起重機船

導入事例

事例のご紹介

CONNEXX SYSTEMSの重塩害・塩害エリア対応の産業用蓄電池なら沿岸部や臨海地区など、これまで諦めていた場所に設置が可能になります。

導入事例|産業用蓄電システム〈BLP®〉塩害対策モデル
導入事例|産業用蓄電システム〈BLP®〉塩害対策モデル

導入イメージ

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沿岸部の工場 ホテル・宿泊施設 沿岸部の倉庫など
学校などの公共施設 社会福祉施設・介護施設など 漁港・漁場など

再生可能エネルギーの専門メディア PVeyeWEBにてご紹介いただきました。

コネックスシステムズ
塩害地対応の産業用蓄電設備発売

出典:PVeyeWEBホームページ

同シリーズの標準モデルはこちら:産業用蓄電システムBLP® 標準モデル

より大容量の導入をご検討の場合は、コンテナ型大型蓄電システムもご覧ください。

よくある質問(FAQ)

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Q. BLP®塩害対策モデルはどのような環境に設置できますか?

沿岸地域・港湾・臨海工場・漁港施設など、海風や潮風の影響を受ける重塩害地域にも対応しています。

Q. IP66/C5-Mとはどのような基準ですか?

国際規格(IEC60529)に基づく防塵・防水性能試験および塩害保護等級で、粉塵や強い海風・潮水環境でも高い耐久性を示す指標です。

Q. 設置に関する注意点はありますか?

海水が直接かかる岩礁隣接地域には設置できません。防風壁や防塩処理などの対策を推奨しています。

仕様

外形寸法図

外形寸法図

本体仕様

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型番 LB0700HN-S
適合蓄電容量 73.7kWh
電気方式 三相3線式 202V
出力
  • 系統連系時(系統出力)30kW
  • 自立運転時(特定負荷出力)29kVA
充電能力
  • 系統連系時 20kW
  • 自立運転時 20kW
対応地域 塩害地域+重塩害地域
設置場所 屋外設置型
防水・防塵性能 保護等級 IP66/塩害保護 C5-M
蓄電池/種類 リン酸鉄リチウムイオン電池
蓄電池/蓄電容量 73.7kWh ※消防予防条例の4800Ahセル以上の容量となり、設置場所の所轄消防署への届出が必要
外形寸法 W1857mm x D1115mm x H1939mm (突起を含まず)
質量 約1900kg(蓄電池含む)
  • ●塩害対策モデルの設置には、安心メンテナンスパック・遠隔メンテナンスサービスの契約が必須です。
  • ●塩害/重塩害地域区分表の斜線箇所と海岸から飛散した海水が直接かかる地域へは設置不可です。
  • ●塩風の直接当たる外海および沖縄離島環境は設置不可。防風壁等の設置が必要です。
  • ●製品の仕様については予告なく変更される場合があります。
  • ●電池容量は、 変換効率等を考慮した値ではありません。
  • ●保証は基本的な充放電機能の保証であり、電池容量を保証するものではありません。
  • ●本来の用途以外に使用しないでください。
  • ●本製品は日本国内専用です。
  • ●規定容量以上の負荷の接続は、正常な動作を保証できません。必ず規定容量以下でご使用ください。